『長岡良寛の会』会長・安達武男さんの御宅訪問〜良寛、津田青楓の書に見入り、篠田桃紅、岡本太郎の秘話に聴き入る〜

『長岡良寛の会』会長・安達武男さんのお招きで、2人の書友と共に、四尺玉花火で有名な小千谷市片貝町のご自宅を訪問。
同道させていただいたのは一昨年に出版した拙著『故郷〜魂のふるさとへの回帰 書芸家壯弦ものがたり』でも紹介させていただいている梵字書道の大家・田邊武氏書友の市川恵さん

地域の名士であり、お殿様の如きダンディーな安達さんから茶室のある素晴らしい庭園をご案内いただき歓談。良寛貞心尼、交流のあった篠田桃紅さんや岡本太郎さんの秘話なども拝聴。

筆書サインを所望され、田邊氏、市川さんとともに記帳させていただく。
田邊氏は不動三尊の梵字を、市川さんは「生死」と書す。
壯弦のラクガキサインは写真を撮り忘れて画像無し。

床の間に掛けられた掛け軸の書に心奪われる。
「時敲月下門」(時 月下の門を敲く)の本文に、老聾亀(ろうろうき)の落款。あとで調べたところ、京都府出身の画家、書家、随筆家、歌人で、良寛研究家としても著名な津田青楓(本名・津田亀治郎)の手になる書であると知る。この宇宙遊泳するかの如き書境は一見して書家のそれにあらずとは思ったが、さもあらん。

こちらは良寛自詠の書。これまた変化自在な宇宙的遊泳の書境にあって、思わず惹き込まれて食い入るように見つめること暫し。

その後、小千谷市内のへぎ蕎麦の名店「わたや」でお蕎麦をご馳走になってからおいとま。
安達さんのおもてなしと、また良きご縁を結んでくださった縁結び菩薩、市川恵さんに感謝の一日。