イメージを書き表す〜2023.10月ARC-TOKYOから〜

 

その昔、日本の書壇の大親分が、「花を花らしく、鳥を鳥らしく書くのが書道ではない。」と言いました。書道の本質はそこにはないと。なるほど、伝統的な書法にのっとって立派に文字書を書くことこそが書道であると言うのならば、その通りでしょう。
ただ忘れてはならないのが、漢字の起源が象形文字にあり、現行の多くの漢字も、象形性を有しているということです。例えば「日」は太陽、「山」や「川」は山や川のイメージを象形化したものです。「亀」や「鳥」といった生き物もそうですよね。
なので文字書を書き表すときに、ただ立派に字を書くことのみに意を注ぐのではなく、その文字の起源に思いを馳せ、古人と同じように、イメージを書に込めて書き表すことで、書の表現世界がさらに広がりを見せていくことになると思うわけです。

ということで、10月の渋谷書芸教室(ARC-TOKYO)では、「イメージを書き表す」をテーマに、レクチャー、実習、自由制作を行いました。

まず、鳥偏の漢字を見て、なんの鳥を表しているのか当てる、文字当てクイズを行ったのち、いかにしてイメージを書き表すかについて、会員の作品を元にレクチャー。その後、制作実習へと移りました。

 

【制作実習-1】
ひよこ、尾長鶏、ハシビロコウのそれぞれの鳥のイメージを、「鳥」の一文字書で書き表す実習を行い、どの鳥を書いたのか、書を見せ合って当てっこしました。
みなさんは、どの鳥をイメージして書かれたものか、分かりますか?

 

 

 

 

 

 

【制作実習-2】
実習1で行ったイメージの象形化のトレーニングを元に、鳥偏の文字による自由制作を行いました。

凰・鶯

 

 

ということで、書を立派に書くことにとどまらず、書にイメージや想いを込目ていくことで、書の世界がいっそう広がり、楽しくなっていきますよ♫ みなさんも、ぜひチャレンジしてみてください‼️``

 

《本時の流れ》

茶話会
◯みんなで、近況や最近思っていることなどをシェアー
◯SOGENより近況報告・講話
・新春書芸まつりについて
・参画中のプロジェクト、十日町でのPV撮影等について
・SOGEN揮毫、日本酒ロゴ『幻』の紹介解説
・神宮寺(新潟県有形文化財、十日町市有形文化財)のご紹介

1. 導入
◯鳥偏の文字当てクイズ(全10問)
◯「鳥」の書のグレードアップ法を解説

2. 展開
◯【実習-1】
ひよこ、尾長鶏、ハシビロコウのそれぞれの鳥のイメージを、「鳥」の一文字書で書き表す
〜発表鑑賞(どの鳥を書いたのか、書を見せ合って当てっこする)

3. 発展
◯鳥偏の文字書による自由制作
〜発表鑑賞

 

次回の開催日程
日時:11月18日(土)16:00-18:30
会場:渋谷スペース 302号室

 

渋谷書芸教室(ARC-TOKYO)のご案内(※体験参加も受付中)

参加お申し込み、お問い合わせは、こちらよりお気軽にどうぞ

 

 

 

 

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