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星と森の詩美術館にて、『木村繁之 木版画展』を見る。
初めて知った作家。木版画と彫刻による独自の世界観に魅せられる。
初めて知った作家。木版画と彫刻による独自の世界観に魅せられる。
入ってすぐの作品に、いきなりやられた。書芸の精神にも通ずる、子供のラクガキかと見紛うような、線と色によるあそびの世界。
他の作品も見て、会場に掲げられた作家の言葉を読んで、滲み出る共感の由来に納得。
他の作品も見て、会場に掲げられた作家の言葉を読んで、滲み出る共感の由来に納得。
展覧会のタイトル『円周のほとり』の円周とは、作家が子供のころ遊び場の一つにしていた溜池、とのこと。
「制作を続けていくことを望み、個展を作っているとテーマはなんですかと聞かれる 答えられない
伝えたいこと、伝えるものを持たず、意図は語られず、伝達はなく、あるのは提示のみ」
との作家の言葉が、自身の芸術観や制作態度と重なり、強い親近感を覚えた。
木村繁之
1957年、愛媛県生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修了後、文化庁芸術家在外研修員として英国滞在。武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京造形大学等で講師を歴任。
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以下、本展展示作品から、印象に残った作品をご紹介します。
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それにしても、星と森の詩美術館で開かれる展覧会は見応えのあるものばかりで、学芸員の鑑識眼と企画力には感服。
本館での『平野壯弦書芸展〜書芸家への軌跡〜』の開催から早2年。ちらでも、また近い将来、最新作による展覧をご覧いただくことができればと願っている。