
太陽と雪に、宇宙の理を想う
太陽は、その光をもって万物を生み育む一方で、生き物を焼き殺しもする。 雪は融けて恵の水となる一方で、人を殺めもする。 かように、宇宙自然が正反対の面を持つは、陰陽をもって成り立つ宇宙の理なり。 而して、宇宙の一部であり全てである人間に陰陽あるもまた、宇宙の理なり。 完全なる善人はおらず、完全なる悪人もまたおらず。 完全無欠の人間はおらず、完全に駄目な人間もまたおらず。 それぞれに、性が合う人、合わない人、好きな人、嫌いな人あり。 合わない人に無理に合わせるも要らず、嫌いな人を無理に好きになるも要らず。 ただ、決め付けることなく、自身にも人にもまた、太陽や雪の如き多面、陰陽あるを思うべし。