散歩しながら、またちょっとオモシロいことを考えたので、備忘も兼ねてシェアーします。
その昔、テレビも無いような、南洋の島国の或る村で、10年に一度の頻度で漁師が鮫に襲われて命を落とすことがあって、事件の直後しばらくは、みんな警戒するんだけれど、そのうち忘れて、日々の漁生活に戻っていく・・・ところがそこに、文明人がやってきて、「これがあったら天気や鮫の情報も入ってきて便利だろう」と、ご親切にもテレビを持ち込んだ。すると・・・どうなったと思いますか?
それまでは、その村で10年に一度の事件だったものが、今度は年中、どこどこの村で、また誰かが鮫に襲われた、といったニュースが流れて来るもんだから、みんな怖くなって、オチオチ海に出られなくなってしまった、という・・・つまり、「知らぬが仏」で、自分の暮らす世界以外のことは知らないほうが、心穏やかでいられるのかもね、って話W
そして、これまた「知らぬが仏」の話なんだけど・・・
東京在住の友人が、故郷の十日町で農家をやってる父ちゃんに、「最近、ストレスが溜まって困る」と言ったら、「ストレスって何だ?」と返してきたので、「ストレスてやんは、こういうことだ」と説明してやると、「は? 毎日、田っぽに行ってみ?! そっけなん、みんな吹っ飛ぶこっつぉ」と言われたそうで
あはは・・・しかし、なるほど。ストレスって言葉を知らないから、ストレスなんて感じないし、世界の情勢など知らずに、リアルな日々の暮らしを精一杯生きているから、必要以上に憂えることもないという・・・
いや、今の情報化時代、情報に疎いと情報弱者とか言わて、人類の落ちこぼれ扱いされたりもするようだけど、それってほんとに弱者なんですかね?
もちろん、自分さえよければ世界がどうなろうと知ったこちゃない的に、自分の殻に閉じこもるのもどうかと思うけど、世界を憂えて自身の日々のリアルな世界をないがしろにするようでは、せっかくこの世界に生を受けた身としては、勿体無いんじゃないかと。まあ、そこらあたりもまた、バランス、なんでしょうかね?
(田っぽの画像はネットからお借り)