ハワイ書芸展から一年 〜家は精神の砦〜

ハワイでの書芸展から、あっという間の一年・・・
企画発起人のJunco Sato Pollack元アトランタ州立大学教授マウイ芸術文化センター学芸員のJonathan Clark Yukio氏をはじめスタッフのみなさん同道の作家の方々、現地でのギャラリートーク、書芸パフォーマンスイベント、書芸アートワークショップに参加くださったハワイのみなさんに、重ねて心より感謝御礼申し上げます。mahalo
アーティストで、マウイ芸術文化センター学芸員のジョナサンが、昨年夏、ハワイから十日町の実家アトリエまで会いに来てくれた際、「そーげんさんの子供時代も知るこの家が、きっとこれから、そーげんさんの力になってくれると思います」と、予言めいたことを言ってくれました。初対面のアメリカ人のジョナサンから、まさか、そんな言葉を聞かされるとは、と彼の豊かな感受性に驚いたのですが、ほんとうに、その言葉の通りになっているなと。
生前、母から、「この家をどうしてくれるんだ、自分をどうしてくれるんだ」と、東京から十日町の実家に帰るたびにグチられて、ついに頭に来て、「こっけなウチ、誰も住まねーよ!」とブチギレてしまった・・・その罪滅しではないけれど、ご先祖の残してくれたこの地と、父母の残してくれたこの家を、これから出来る限り護っていきたいと・・・いや、こちらが護ってもらうのか。
家は雨露をしのぎ、身を護ってくれるだけでなく、精神の砦ともなるもの。
今が、ほんとうの自分の人生の幕開けと思って、自分と同い年の実家と、それを守護する神々と共に、自身の志命をゆるゆると果たしつつ、幸多き日々を過ごしていきたいと願っています。