今日は母の七回忌の法要で、十日町市小泉の宝泉寺様へ。
宝泉寺様は、開創より450年余の由緒ある曹洞宗のお寺様で、二千年蓮で有名です。
ところで、もう十年以上前のことですが、その宝泉寺の方丈様が、ちょうど自分が東京から帰省していたのに合わせて、ひょっこり実家を訪ねて来られたことがありました。
で、書道の全紙を2枚手渡しながらおっしゃることには、「先生、ワリども、この紙に蓮と書いてもらわんねかの。」と。
その時は母も存命で、宝泉寺様のご所望とあらば、書かせてもらわんわけにはいかないだろうということで、その日のうちに一発書きで2点書いて、どっちか好きほうを持ってってくださいと言ったら、せっかくだすけ、2枚もらっときますと、2枚ともお持ちになりました。
で、何かの法要の折にお寺に伺ったところ、2点とも立派に額装されて境内に飾られていたのにビックリ!
「それぞれまた違ってていいんで、2点とも額装して飾らせてもらいました」とのことで・・・😅
しかも、「平野壯弦 奉納」と記されており、ワールドカップの公式ポスターまで紹介してくださっていて、有難かったです😁
その後、さすがにタダじゃあワルいと思ってくださったのか、筆墨代もくださいましたW
こんなに立派に飾ってもらうんだったら、もうちょっと書き込みたかった気もしますが、常に自然体にして瞬間にすべてを込める禅の精神を思えば、書作における一発書きもまた、禅道にも通ずる書芸術の本領発揮の場でもあろうと・・・
ともあれ、こうして拙書を地元のお寺さんに飾っていただけること有難く、お盆を迎えるにあたり、母をはじめ先祖代々御精霊のご冥福をお祈りするとともに、宝泉寺様はじめ、ふるさとのお寺様の益々のご繁栄と、ゆかりの人々の魂の安らかならんことを願う次第です。