夜道を散歩して、星空を眺めながら思ったこと
人はそれぞれの宇宙を生きている
宇宙はそれぞれの生命体が、自らの知覚を通して感じるものであり、
客観的な宇宙など無い
つまり、それぞれの生命体が一つの宇宙である、ということ
一つの命が生まれるということは、一つの宇宙が生まれることであり、
死ぬということは、一つの宇宙が消えるということ
ゆえに、高次の霊性を持った知的生命体である`人`
は宇宙の申し子であり、
尊い存在なのである
だが群としての人間社会では、支配構造や社会秩序の維持を図ろうとして、
人に優劣をつけたがる
ゴリラの群れなら、力が強くて知恵もあるものがボスになるわけだが
人間の社会では、それがもっと複雑だ
群れて生きる生き物にとっては序列も必要というわけだ
が、忘れてはならないのは、そんな序列に関係なく、
それぞれの存在が、本来、完全無欠の一つの宇宙なのだ、ということ
そして、他の宇宙の影響は受けても、そこに飲み込まれることなく、
自分の宇宙を生き切ることが、本当の意味で、生きる
ことなのだ、ということ
SOGEN ART: 2012-075 Uuntitled /150×100mm