中学時代の恩師で世界的彫刻家の藤巻秀正先生のお誘いで、十日町市の星と森の詩美術館でスタートした『阿部勝則 佛淵静子 人のかたち 刹那のかたち』のオープニングへ。
そういえば、ちょうど一年前の8月6日から『平野壯弦書芸展ー書芸家への軌跡ー』を星と森の詩美術館で開催させていただき、学芸員、スタッフの皆さんに一方ならぬお世話になったことが記憶に新しい。
その節は、美術館に至る緩やかな坂を登るだけでも心臓が苦しくなって何度も立ち止まっていたが、先々月に心臓の左右の冠動脈にステントを入れて以来、生き返って、どんな坂も平気になった。
友人曰く、ステントを入れると不死身になるらしい。なかなか大変な世の中ではあるけれど、救われた命、生まれ変わった気持ちで、この生を慈しんでいきたい。
さて、死にかけたせいもあってか、最近、見るもの聞くものが新鮮に感じられる。
『阿部勝則 佛淵静子 人のかたち 刹那のかたち』もその一つ。
自分には絵心など無いと思ってきたけれど、自分の眼と心で素直に見ればよいのは書も同じ。そう思って見ると、絵画で描かれる線とカタチの何とおもしろいことよ。
二人の作家の方がおられたので、色々と質問もさせていただいたところ、快く答えていただき有難かった。やはり作家から直に作品に込められた想いや意図、技法を聞かせてもらえるのは、おもしろくもあり、良き学びにもなる。
本展のテーマは『人のかたち 刹那のかたち』ということで、モデルやダンサーを描写した作品が大半となっている。実はお二人がご夫婦で、現在十日町にお住いのことを後で知ったが、夫婦でも表現がまったく違うところが面白く、またこうした力のある作家が地元に居ること喜ばしく思った。
『阿部勝則 佛淵静子 人のかたち 刹那のかたち』は8月5日から10月2日までの会期で、星と森の詩美術館で開催。9月3日14時より、ギャラリートークあり(要予約)。併催の館蔵刀剣展『乱れ刃の華』も見処。十日町、妻有地域では『大地の芸術祭』も開催中。酷暑の折ではあるけれど、大変よい展覧となっているので、ぜひ多くの方々から足を運んでいただきたい。
※以下の画像をクリックすると、展覧会の詳細をご覧いただけます。
会 期 | 2022年 8月5日[金]~10月2日[日] |
---|---|
開館時間 | 9時30分~17時(入館は16時30分まで) |
休 館 日 | 火曜日 |
■「阿部勝則・佛淵静子 ギャラリートーク(予約制)」開催のご案内
[日 時] 2022年 9月 3日(土) 14時~
※ご予約と入館料が必要
[参加作家] 阿部勝則さん、佛淵静子さん
[場 所] 星と森の詩美術館 展示室
[予約受付・お問合せ]
星と森の詩美術館 電話025-752-7202
※定員になり次第、予約受付を終了