弥彦温泉・四季の宿みのや(新潟県弥彦村)にて開催された『グループ煌3展』を拝見。
こちらには、若き日に『徹』という若手書道家グループに共に所属していた書友の薄田逸齋氏が出展されているほか、燕市の洋画家、金工家、陶芸家、藤作家、創作人形作家の方々が参加されており、計6作家によるグループ展となっている。
「四季の宿みのや」さんは、明治天皇が明治11年に北陸東海を巡行された折に泊まられた宿の跡地を記念庭園とした場所を敷地内に有する、社彦温泉郷の中でも老舗中の老舗ホテル。
会場の7階から眺める弥彦山の紅葉も美しく、お陰様で、たのしい作品の数々とともに、よい目の保養をさせていただくことができました。
薄田逸齋氏は新潟市在住で、『石門会』という大きな社中を束ねる書の大家。
若き日より、その弛まざる研鑽による力量と見識をもって、中央の書壇においても名を馳せておられましたが、今は既存の書壇を離れて独自の書境にある方。行草をよくし、天賦の才を見せる一方で、金文、篆書において独特の世界観を示しておられます。
本展では小品が主でしたが、小さな作品とはとても思われぬような気宇の雄大さが見て取れ、刮目させられました。
たとえば下の『大吉』。さりげなく書いているように見えますが、このあそびある筆線が形作る無駄の無い造形は、書の修練無くしては生まれ得ません。素人の全力投球も良いのですが、玄人が肩の力を抜いて8割がたの力で生み出したものに、余裕と趣がより感じられる良い例であり、これぞプロの仕事、というものでしょう。
『大吉』
『糸』
『楽道』
『面』
『福徳』
他の作家のみなさんの作品もとても面白かったので、以下にスライドショーで、少しだけ紹介させていただきます。
楽しいひと時を過ごさせていただき感謝です。
薄田さん、みなさん、ありがとうございました。
今後、益々のご健勝とご活躍を、陰ながら祈念申し上げます。
薄田さん、みなさん、ありがとうございました。
今後、益々のご健勝とご活躍を、陰ながら祈念申し上げます。