11月27日(月)、故郷新潟県十日町市の十日町総合高等学校さんにて、講演と大書揮毫を行わせていただきました。
PTA進路教養部の企画によるもので、ぜひ子供たちに、何か人生の糧となるようなメッセージを伝えてほしいとの想いを受けて、言葉足らずながら、お話をさせていただきました。
数日前に初雪が舞い、天候が心配されましたが、講演当日は快晴となり、おかげさまですばらしい時間に・・・
講演では、設定された演題はありませんでしたが、テーマを『自分の宇宙を生きる』とし、これまでの書芸家としての半生を通して得た気づきや想いを、作品や諸々の活動を紹介しつつ、お伝えしました。
話し下手で、笑いの一つもとれませんでしたが、みなさん、寒い中、長時間の講演を集中して聴いてくれているのが感じられて、有り難かったです。
書も含め、これからの時代にますますその価値が高まっていくであろう和の芸術文化の意義や、AI時代をいかに生きるか、といったことにも触れたかったのですが、時間が無く、今回叶いませんでしたので、ぜひまたどこかで、突っ込んだお話をさせていただける機会があればと願っています。
以下に模様を載せましたので、どうぞご覧ください。
大書揮毫では、「響く/キョウ」と「織る/ショク」の二つの文字を書かせていただきました。
響という字は郷に音と書きます。郷土と日本の未来を担う皆さんから、故郷をベースキャンプとしながら、様々な人々や物事と出会い、自分自身の音を奏で、また互いに響き合いながら、豊かな人生を織りなしていってほしい、との願いを込めて揮毫させていただいたものです。
大紙に筆を落とすたびに、「おお・・・!」と会場がどよめいていたようで、みなさん、けっこうオモシロく見ていただけたのではないかと!
校長先生のお話では、卒業生のおよそ7割が進学し、3割が就職、就職する生徒たちも、新潟市や県外に行き、地元に残る子はごくわずかとのこと。18歳で故郷を離れた私自身、この歳になって、故郷のすばらしさや有り難みをヒシヒシと感じている昨今。故郷は、離れては見守り、帰れば暖かく受け入れてくれる親のようなもの。若いみなさんには、故郷に残る人も出る人も、ふるさとで培われた心身をもって大きく羽ばたいていただくとともに、郷土愛を胸に、健康で幸福な人生を歩んでいっていただきたいと願っています。
またどこかで会う機会があったら、「やあ、そうげん」と、気軽に声をかけてください。またみなさんと会えるときを楽しみにしています。
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