自分が見た瞬間に、世界は生まれる⁉️

 

今朝、ひさびさに故郷十日町の実家の近所を散歩。いつの間にか、稲穂がずいぶんと黄色くなっていたので驚いた。酷暑もようやく過ぎ去り、実りの秋の到来である。

 

さて、散歩も、こうしたいい景色をのんびり眺めていればいいのでしょうが、どうも自分には、歩きながら妙なことを考えるところがあります。
で、今日思ったのは、この目に映る世界が、自分が見た瞬間や、カメラのシャッターを押した瞬間に現れるのではないか、ということです。
何わけのわかんないことを言っってんだ?と思われたでしょうが、まあ最後まで聞いてください。

最先端の量子力学では、二重スリット実験によって、「原子は粒であり波である」ことが定説となっているといいます。物質としての粒の性質と波の性質の両方を持つ、ということで、観測されない時には波の状態だが、人やカメラで観測したとたんに粒になるということらしいのですが、そんなこと言われても、何のことやら分からないですよね。そう思って、何かいい解説資料は無いだろうかとググったら、ドンピシャと思えるような動画を見つけました。
いや、これを見てもらっても謎だらけだし、解説している御本人も、途中から「益々分からなくなってきた」とボヤいているほど、最先端の物理学をもってしても、未だに解明されていない謎がたくさんあるようですが、オモシロいので、興味のある方は、どうぞご覗いてみてください。

高校時代に物理で赤点を取りまくっていた自分が、なぜ今頃になって物理学に興味津々なのか?
それは、直感をもってする芸術と同様に、科学もまた人知をもって宇宙の真理を探究しており、究極、求め行き着くところは同じなんじゃないか、と思うからです。
ただ自分は科学者ではないから、科学的な論証や数式による証明ではなく、直感をもって作品を生み出し語ることで、そこに一歩なりとも近づいていきたいと思うわけです。

今日、散歩をし、稲穂を眺めながら感じた、「この目に映る世界は、ふだん無いわけではないが、観測されない限り定まらない波の状態であり、人や他の生き物、あるいは写真やビデオといったモノを映し取る媒体が見た瞬間に、モノとなって定まって現れるのではないか・・・」という考えも、理屈ではなく直感です。
人間は共通の見え方や考え方をするように出来ているから、稲穂を見れば、「ああ、朝露に濡れた稲穂の黄色が綺麗だなあ」といったように似たことを思うし、芸術もまた然りで、好みの違いは別にして、人類共通の知覚の上に成り立っています。対して、他の動物や昆虫は、稲穂を見ても、人間と同じようには見えていないし、同じように感じることもありません。つまり、同じ稲穂でも、観測者が違えば違った見え方をするわけで、では人間が見ている稲穂が本来の姿かといえば、そうとも言えないわけです。猿や犬のような高等動物になれば、人間に近い見え方をしているのかもしれませんが、視覚を持たない動植物にとっては、モノは波、なのかもしれません。

さあ、益々わけが分からなくなってきたと思うので、今日はこの辺で``

 

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