『ART SHODO POWERS 2023』

中目黒で開催中のアート書道作家によるグループ展『ART SHODO POWERS 2023』を拝見。いい大人たちがバカやってるなあとそれも天才バカボン書家、山本尚志さんの薫陶に違いない。
天才バカボンといえば、その昔、赤塚不二夫が酒席でタモリに向かって、「もっとマジメにあそべ」と怒ったことがあるという。岡本太郎は「人生、すべてあそびです。」と語った。
が、大人になると理が働いて、なかなか子供のように天真爛漫にはあそべなくなるものだ。
とはいえ、大人には大人のあそび方がある。それは、ロジック(理)とインピレーション(直感)、意識と無意識との狭間でのあそびである。
現代アートは、20世紀初頭に既製品の男性便器を逆さにしてサインし、「泉」と題して飾ったマルセル・デュシャン以来、コンセプチャルアート(観念芸術)が趨勢となっている。が、作品を見ても何も感じないのに、コンセプトを聞いたら、「なるほど、だったらスバラシイ」というのはどうなのかと。
その点、書による表現はインスピレーションによるところが大きく、ロジックに寄りがちな現代アートの世界に一石を投じ、世界の芸術史に新たな潮流を産み出す可能性が大であると。
そのパイオニアでありリーダーが、書家で現代美術家の山本尚志氏であり、本展もまた、氏の プロデュースによるアート書道を世に問う催事の一つである。
芸術の本領は、伝統文化を受け継ぐことにとどまらず、自ら考え、選び取り、表すことで、新たな世界を拓き、人類の進化にひとカケラなりとも貢献することにあると考える。
山本尚志氏によるART SHODOのムーブメントも、SOGENによる書芸の活動も、究極、求め行き着くところはそこではないかと。
実際、ART SHODOのムーブメントには、SOGEN書芸塾で学んだ作家も数名参画しており、成長ぶりを嬉しく見せてもらっている。
『ART SHODO POWERS 2023』は前期と後期に分かれて、それぞれ9名の作家が出展(総勢18名の作品を並べたスペースもあり)。
前期は9月1日(金)まで、後期は9月2日(土)より9月9日(土)まで。
ぜひお運びいただき、その目と心で作品と対峙いただきたい。

※掲載写真は、ただいま開催中の前期展の模様と作品
セキマリエ
中島 奏
Tosen Iwasaki
奥平将太
Nangoku Koun
更科千鶴
 
谷村優希
竹村敦子
白砂カンナ
西垣一川
いずみなつみ
管広