
書芸術界のエポック、ART ROOM SHOWL書芸作品展`沁-Shin-`を振り返って
恵比寿で企画開催したART ROOM SHOWL書芸作品展`沁-Shin-`から早4年。 各作家がアーティストとして立ちゆくかどうかは各自の人生や活動に委ねられるものとしても、本展は、書芸による新たな芸術表現の次元を拓くエポックであったと今なお確信している。 その後のSOGENによる国内外の美術館やギャラリーでの展示も、同様の書芸精神の延長上にある。 書芸術をベースとしながらも、伝統を超えて、今に生き、未来を拓く書芸術、時代を超えた普遍性をそなえた書芸術への探究は、作家の生涯を通してなされるもの。 蓋し、芸術家は、まぐれ当たりのように傑作を一つ作れば良いのではなく、生涯を通して、その芸術観を世に示し問い続ける、その生き様こそが芸術なのだ。